茨城県の新ブランド
「常陸乃国まさば」誕生
「常陸乃国まさば」は、
魚の街・那珂湊で育まれる茨城県初の海面養殖魚。
県が定めたブランド基準を満たすことで、
通常のまさばでは難しかった
「生食を推奨できる」特別なまさばです。
水槽で卵をふ化させて、
養殖いけすで1年以上かけて大切に育てられる
常陸乃国まさば。海洋高校をはじめ、
地域の様々な協力をいただきながら、
皆さんに愛され、自慢いただける、
茨城の新たな名物となることを目指しています。
ブランド基準の詳細を見る
ブランド基準について
『生食が推奨できるマサバ』をブランドコンセプトとする「常陸乃国まさば」。 生食を推奨するため、「常陸乃国まさば」は卵を誕生させるところから出荷までの全工程を人が管理しています。ブランドの誇りが次の3つの基準です。
茨城県で養殖された
マサバであること
茨城県の海には入り江のような静穏域がなく、波が荒れやすいことから海面養殖には不向きとされ、実際に行われてきませんでした。しかし、2020年頃からは海洋環境の変化や水産資源の変動が著しく、持続的な水産業を実現するためには天然資源に頼らない養殖の可能性を切り拓く必要がありました。
そのようななか、2024年11月、茨城県として初めてとなる海面養殖魚、ブランド名「常陸乃国まさば」が誕生しました。茨城県における海面養殖のさきがけであることを自負する基準です。
人工種苗由来であること
養殖は網いけすや養殖池に種苗と呼ばれる稚魚が収容されてから始まります。「常陸乃国まさば」の種苗は茨城県栽培漁業センターで生産されますが、生まれた卵がふ化してから一定の大きさの稚魚になるまで、人が育てる栄養豊富なプランクトンと人工餌料を食べて育ちます。
アニサキスが寄生している天然のオキアミを一切食べたことのない人工種苗。「常陸乃国まさば」になるための重要な基準です。
人工餌料で育成されたこと
広大で豊かな太平洋で育つ天然のマサバは、餌であるオキアミをたくさん食べることでアニサキスに寄生されますが、養殖施設に収容された人工種苗に、製造工程で熱を加えられた人工餌料をしっかり与えて育てると、海であってもオキアミを介した寄生リスクは限りなく低くなるとされています。
「常陸乃国まさば」になる種苗は、成長段階・飼育環境・その日の魚の体調に応じて、人工餌料が適切に与えられ、愛情をもって大切に育てられます。
こだわった人工餌料で育てられること。脂が適度に乗って、爽やかな旨味を感じられる“生旨”な「常陸乃国まさば」の大切な基準です。
(参考)
※人工種苗由来で、人工餌料で育成された養殖マサバからはアニサキスが確認されない。(酒井ら.2022.食品衛生研究, 72:55‐61.)
常陸乃国まさば生旨フェア
- 季節
限定 - 数量
限定 - 地域
限定
「常陸乃国まさば」は、冬季限定・数量限定での出荷となります。養殖場周辺市町村の飲食店で味わうことができます。
フェア実施期間
2026年
1月16日(金)~2月(なくなり次第終了)
1 生食を推奨できる品質
人の管理下で育てられた稚魚(人工種苗)を人工餌料で育成することで、生食を推奨できる品質を実現。
2 生旨!適度な脂で、爽やかな旨みが広がる
成長に合わせた適切な給餌管理により、適度に脂が乗り、引き締まって、爽やかな旨みがある身質に。青魚が苦手という方も「これなら食べられる」と高評価。
生産へのこだわり
出荷前に一尾ずつ丁寧に下処理
養殖いけすから水揚げしたマサバは、すぐに血抜きし、氷締めに。一尾ずつ丁寧な下処理を短時間で行うことで抜群の鮮度・品質の状態で出荷。
徹底した環境への意識
最高鮮度で出荷するために、いけす脇で行う血抜き作業。作業で生じる血水がわずかであっても海に流すことはありません。海が好きで、大切だからこそ、日々、海に配慮しています。
茨城県初の海面養殖
常陸乃国まさばの養殖は県内初の海面養殖事業。安定した生産・供給を目指して研究を続けています。