霞ヶ浦の朝獲りわかさぎ Webマガジンいばらきの地魚市場vol.1

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大漁をかぎつけた水鳥が踊る。

引き上げれば、数十キロのわかさぎ。

太陽が昇りはじめ周囲が明るくなった頃、船を止め、網をあげはじめる。船と網を繋ぐ引き綱は約70m。さらに引き網は20mほどある。網をあげる作業は手作業だが、10分もしないうちに網に入ったワカサギの姿が現れた。

 

網の中にはワカサギやシラウオなどがぎっしりと数十キロ入っている。 この大きく膨らんだ網をあげるのが、漁師にとって最高の瞬間。 自然と笑顔がこぼれる。

 

獲れたてのワカサギは全体に張りがあり、とても艶やかで銀色に輝いている。 漁師の言葉を借りると「キンキラ」した美しさ。この輝きが、ワカサギらしさでもある。 サイズは10cmを超えていて、食べ応えもありそうだ。

 

大漁の気配を察してか、水鳥たちがどんどん集まってきて頭上を飛び交いはじめた。

現在はほぼ淡水だが、かつては海と繋がる汽水湖だった霞ヶ浦。主な魚種は、ワカサギ・シラウオ・コイ・フナ・ウナギ・アユ・テナガエビ・ハゼ類・イサザアミなど。水揚げされた魚介類は、昔ながらの煮干し・甘露煮・佃煮・焼き物などにも加工されている。

これは食べたい!

わかさぎの天ぷら

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